自然の恵みで健やかに巡る日々をぎ

草木染めのこと

日本には古来から草木染めという文化があり、草木の薬効を染めこんで生活着として取り入れてきました。
植物が豊富な日本では花や木の枝・野菜の皮など様々な素材を用いた草木染めが可能で、一番有名な藍を使った藍染めは日本では奈良時代から行われてきました。

現在の技術では衣類はいくらでも同色で作ることが出来ますが、草木染めにおいてはそうはいきません。
春に採れたよもぎと夏に採れたよもぎでは同じように染めても染め上がりの色は少し違います。
その時々の草木のコンディションで様々な色を楽しめるのも、この草木染めの楽しみでもあります。

草木染め
草木染め

草木染めブランド −くさあそび−

大阪府茨木市北部kohakudoで扱っている草木染めのブランド『くさあそび』
こちらは大阪の茨木市北部、自然豊かな場所で、美しい野草と湧き水を使って1点ずつ丁寧に手染めしています。

いろんな種類の草木を季節ごとに染めてきた草木染めの専門家の工房で、30年以上のベテランでありながら今でも1回ごとの色の出方をとても楽しみながら染めて下さる、草木を大切に愛する方が担当しています。

草木染めの中でも「緑染め」と呼ばれる高度な染色技術を用いています。豆乳での下処理で2〜3日、染めに1日、乾燥に1〜2日とたくさんの工程を経て完成する緑色は人工的には作れない美しく優しい色合いです。
染色には農薬の被害を受けていない場所で自然に自生しているよもぎ、媒染(ばいせん)液は出来る限り自然の色味を変えない銅媒染を使用しています。

緑染めとは

従来の草木染めでは水の中によもぎを入れ、煮出して染液を作りますが、緑染めではソーダ灰を入れ葉緑素をアルカリ抽出することで、くすみのないきれいな緑色に染まります。
草木染めの世界では「緑色の野草を使っても緑色に染まらない」と言われていましたが、草木染めの専門家である山崎青樹さんが長年研究して編み出したのがこの緑染めの方法です。
とても難しくマニアックな方法ですが、その分この緑色に究極にこだわった方法でもあります。

緑染め
緑染め

くさあそび工房 恭子さんより

はじめまして。
私は長年草木染めに携わり勉強してきましたが、草木の色を出来るだけきれいに染めたいと願っています。
媒染をしないで太陽に当たると色が白く飛んでしまう染めを草木染めと思っていません。
それは草木に感謝をしているからです。どの草木もきれいよ、と褒めてあげたいのです。
雨の日は染まらないし、季節によって色は違うし本当に奥が深く失敗も多いです。
ですが一生懸命努めさせて頂きますので、よろしくお願いします。

草木染め
くさあそび工房 恭子さん

注意点

緑染めで染める色はまさしく自然そのものの色であり、手染めのため完全に同じものを作ることは難しく一部ムラもあるかもしれません。
また、製品化してから染めているため少しずつ色落ちもする可能性もありますが、これこそが自然の染め・本来の染めの色であるため、どうぞご了承下さい。

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